モロッコ旅行記④~迷宮都市フェズ~
前回の砂漠ツアーから帰り、宿へ。
今日はメルズーガからフェズへ移動する日。
天候が悪かったのは残念だけどサハラ砂漠とはお別れ。
で、宿をチェックアウトしようとしたらBooking.comで予約したのは三泊だろ?
って言われてしまった。三泊の予定だったが早くチェックアウトしても問題ないかと思ってた。
どうやらBooking.comに一泊あたりのマージンを払ってるらしく、
キャンセル料が必要になるようだ。この辺は事前にそうなっても仕方ないと思ってたのだけど、
なんだか雰囲気が超絶に悪い…。どうやらこの宿に不満があって違う宿に移ると勘違いされてる…??
すげぇ悪い雰囲気の中、お会計…。
非常に申し訳なくて、なんとか事情を説明する機会はないものかと思ってたのだけど、
途中から宿主の機嫌が少しよくなったので事情を説明。そしたらわかってくれたのでよかった。
なんとか気持ちよく終われてよかった~。旅をするなら僕も相手も気持ちよく終わりたい!
よくお土産品などを買うときに無理に値切る人もいるんだけど、
私は自分が納得できる価格であれば多少高くてもいいと思うんですよね。
相手が嫌がる値段まで下げるのもいいだろうけど、あまり気持ちいいものではないし。
もちろん、馬鹿みたいにボッてくるものは突っぱねていいけどさ。
相手も自分もいい思いができればそれでいいじゃん?って思いますわ。
時間があったので最後に宿でランチを頂くことに。
前菜のサラダはいつも通りなんだけど、下のはタジン鍋。
タジン鍋と言っても、こっちはベルベル人用のものらしい。(たぶん)
味はというと、やっぱり薄味だったなあ。
なんか家で似たようなもの食べたことあるんだよね。
肉々しいので肉が好きな人にオススメ。塩かければ美味しかったけど量多いわ!w
さっき怒ってた宿主さんじゃないけど、従業員の方。
食べ終わってから話したんだけど、俺の英語がダメすぎた。。
こういうときに英語できないのって辛いよ~。欧米人はペラペラで羨ましい!
で、多少日本語を教えてあげた。日本人多く来る宿らしいからね~。
そしたら知りたいアラビア語がないかって聞かれたので、名前をアラビア語にしてもらった。
うーん、全く読めないんだけど書くときに右から書くので書きにくそうだったなあ。笑
時間的にもバス停に行くか~ってなったので、チェックアウト。
宿主さんがトリップアドバイザーに感想書いてくれよ!って言ってきたので、
ベリーグッドって書く!!って言っておきました。実際いい宿でしたよ。
あ、帰国後もまだトリップアドバイザーに感想書いてないわ・・・
ヒッチハイクして移動しようとしたら乗り合いタクシーが止まったので、
そのままタクシーでメルズーガまで移動しました。メルズーガについたら、
すごい砂嵐。空が砂色になっちゃってるよ…。風も強いし。
実は宿で欧米人夫妻から砂漠ツアーはよかった??
って聞かれたので、よかったよかった!って言っちゃって、
今日行く!!って言ってたんだよね…。晴れるかと思ったんだけど…ごめんな~さい!
さすがに外にいると砂だらけになりそうだったので、
謎のモロッコ人が紹介してくれたカフェへ入りました。
そしたらWi-Fiが使えた!ラッキー!これでバスの時間まで退屈しないで済む。
しっかし、喉が乾いて仕方ない。
コカ・コーラを頼んだけど全然冷えてないしガクッときた。
だけどWi-Fiあるのは超最高なので、冷えてないコカ・コーラを注文しまくって時間を潰した。
そしたらバスが来たので荷物を入れて乗る。
一日一本しかないバスなのでこのバスに人が集中するのは当たり前で、
日本人もチラホラみかけた。というか、この後のフェズやシャウエンまで何度も同じ人を見たw
やっぱり、みんなだいたいのルートは同じなんだね~。
ちなみにこのバスでは自分の荷物は自分で載せました。
ミュージシャンぽい人が大量に楽器を入れててビビった。壊れないのかな。
出発。またもや一番前の席でした。
しかし、まだ夕方なので外の景色が見える!!
そして荒い運転・・・なかなかの迫力ですよ。道から外れて横転するかと思った。
途中で止まってたCTMのバス。
モロッコではスープラトゥールと二強のバス会社。
そしてスープラトゥールのオフィス。
国営なのにこのしょぼさ・・・。隣の飯屋とほぼ同規模!!w
バス会社って知らなかったら、隣の柱に書いてあるピザ屋と勘違いするレベル。
そしてこのバス、乗り初めから思ってたけど自由すぎる!
楽器をいっぱい載せてたアーティストが弾き語りを始めたんだけど、
職員が率先して盛り上げてる。実際うまかったし、こっちとしても歓迎!
こんな感じ。私が撮りましたよ!
なんだか暖かい雰囲気だったなあ。
何もなかったらただの移動なんだけど、自由っていいなあと思った。
弾き語りしてた人が降りてからは、音楽バリバリかけてたけど何とか許せる。
運転手さんも僕らが持ってたジュースとかをバスの冷蔵庫に入れてくれたからね!
すげー優しい。あ、でももうちょっと音楽の音量下げてくれるとうれしいわ・・・
あとジュース入れてもらったのはいいけど忘れてそのまま降りちゃった。ごめん・・・。
そして朝の4時くらいにフェズ駅に到着。
戻ってきました!しかし朝4時なので真っ暗!!
とりあえず行くところもないので7時くらいまで駅で寝ることに。
駅のベンチで座ってたら友達が死にかけてた・・・
体調的にじゃなくてメンタル的に・・・まあ夜行バスでそのまま観光だからね。
そのまま爆睡したら元気になったようで一安心。
結局7時くらいまで寝て、観光する前にのシャウエン行きのバスを取ることに。
CTMバスターミナルまで歩きましたが、地球の歩き方に書いてあった場所にありました。
たぶん迷わないと思いますが、グーグルマップだとここです。
ちなみに駅から徒歩30分くらいかかったので、タクシー使ってもいいと思います。
ぼく「16時15分のシャウエン行きのバス、二人ください」
窓口お姉さん「はいチケット。荷物はあっちで預けれるから」
ぼく「荷物を預かってください」
荷物係員「バスの出発30分前じゃないと無理」
ぼく「え??そこをなんとか・・・」
荷物係員「無理」
これは本当に困りました。
歩き方にもCTMで荷物を預かってくれる、と書いてあるんですが、
どうやらバスが出る30分前からじゃないと無理らしい。
しかし、フェズで一泊する予定がないので、
ここで荷物を預かってもらえなかったら荷物を預けるところがない。
え~?まじかよ~?
国営のスープラトゥールは荷物預かってくれたぞ~??
というかCTMは役所対応で冷たいし、こっちのほうが国営みたいな雰囲気じゃん!!
なんて愚痴を言ってても時間の無駄なので、
もうこのまま荷物を背負ったまま観光することにしました。
ただ、これは本当につらかったのでおすすめしません。
何処かのホテルやカフェでお金を払って荷物だけ置かせてもらうことをお勧めします。(実際やってる日本人居ました)
ブー・ジュルード門。フェズ旧市街の入り口です。
この中はさまざまな道が交差し、迷宮都市と言われています。
反対からみたブー・ジュルード門。モザイクですね~。
とりあえずお腹が減ったので、ここらでご飯を食べることにしました。
一応入り口付近には安い店が多く、中に入っていくと高級な飯屋しかないみたい。
オムレツを注文。これは日本のオムレツと全く一緒!
というか世界共通だよね?タジン鍋に飽き気味だったので非常に満足でした。
ちなみに塩も結構きいてて自分でかける必要がなかった。ありがたし!
このお店はホテルもやっているらしく、
荷物のことを考えると荷物だけでも預かってもらおうか、と思いましたが、
まあ大丈夫だろうと思ってフェズの街に足を踏み入れる。
一応メインの道が2本走っているものの、
その道にたくさんの細い道が合流しているような感じ。
細い道に入りたくなるんだけど、入ると確実に迷ってしまう。
そして歩いていると話しかけられること話しかけられること。
「ホテル?安いよ~!」
「ガイド?安いよ~!」
「ビンボープライス!ビンボープライス!」
ひたすら客引きされます。荷物をもって歩いてたのも影響して、
ホテルを探してると思われたみたいで、すごい客引き。
あとイスラム圏には猫がとても多い。
フェズにもたくさんの猫が暮らしていた。食べ物はどうやってるんだろう?
途中であった自称ガイドが、なめし皮染色人街に連れてってくれるというので、
ついて行きました。時間もあまりなく、自力で探すのは辛いと思ったので!
何泊かする方は自力で探すのもいいと思いますよ。それも楽しいと思います。
なめし皮染色人街…フランス語ではタンネリといいますが、
ここでは手作業で皮を染めている様子をみることができます。
何と言っても強烈な臭い。動物の糞を発酵したもので革を洗うため、
すごい臭いになってしまうようです。
ただ入るときにミントの葉を貰えるので、
鼻に詰めるなりすればミントの香りで誤魔化すことができます。
ただ別にそんなことしなくても自然と鼻が慣れるので問題なし!
職人さん達が汗を流しているのを上から見学。
このあたりは数百年前からあるらしい。ということは、
数百年前から同じ作業を延々と繰り返しているんだろうなあ。
一部を除いて機械も導入されていないようだし、なんだか変な気分になった。
ひと通り見学した後は併設されたショップへ連行される。
まあ、作ってるんなら売るところがあって当然だよね(笑)
ここで革財布を買おうと思ってた。
日本で使うものではなく、旅行で使う革財布。
薄くて小銭が取りやすいものを選び、いくら?って聞くと、
150DHだ!!(1800円)と言われる。100DHじゃないと買わないつもりだったので、
値切って130DHほど。じゃあ要らないかなと思って帰ろうとしたら100DHになりました。
まあまあ使いやすい財布だったので良かった良かった。
ただ臭いを嗅いだらタンネリの臭いが染み付いてる…。
これで何処でもタンネリの臭いを思い出せるぞ!!
なんているか!!どうしたら臭いが消えるんだコレ…。
その後はガイドからお決まりのチップ請求。
20DH払ったところ少ねえ!!と言われましたが、
面倒くさいので放置して進みました。何か商品買ったならチップあげなくてもいいみたい。
タンネリのあたりまでくると旧市街も終点が近く、
大通りも消え、細かい道だけになってわけわからないことに。
地図で確認しようにも現在地がわからないし、行き止まりばかり。
というかモロッコ人が この先は行き止まりだよ って教えてくれるんだけど、
無視して進んでみたらまだ道があったりするんだよね・・・これなんなんだ?w
たぶんガイドの客引きの一環なんだろうけど、荷物もってヘトヘトなのでしんどい。
客引きは仕方ないんだろうけどさすがにしつこい!
断ったらファックユーとか言われたからね。なんじゃこいつ!って感じ。
なんだか雰囲気がガヤガヤしてて、あんまり合わないんだよなあ。
迷いまくった挙句、ようやくガイドブックにも載っている
サファリーン広場に出た…。広場というほど広くはないんだけど、
狭い道を抜けてくると確かに広場といっていいほどかもしれない。
さすがに疲れたのでここで休憩することに。
カフェがあったのでオッチャンにコカコーラを頼む。
そしたらキンキンに冷えたコーラだった!!オッチャンやるじゃん!
なんだか感動する敷居が低くなってる感じはあるけど、
めっちゃ暑い中、のどがカラカラ状態で飲む冷えた飲み物のありがたさ。
是非ともメルズーガの皆さんも見習ってほしい。あ、でもすぐに熱湯になるし意味ないか…。
ちなみにこの広場には鍛冶師の職人たちが集まっています。
そこら中でカンカンといろいろな作業をやっていて見学することができます。
商品も綺麗で欲しいな~と思いましたが、どれも大きくて持って帰れないよ…。
ちなみにシャウエンに行く方はそっちで買うのもいいかも。
フェズでは客引きがうるさいこともあるでしょうが、シャウエンでは客引きに節度があり、
ゆっくり商品を見れるのでいいかもしれません。ただフェズのほうが種類は多いと思う。
お腹がすいたので一度最初の門付近まで戻り食事することに。
友達はステーキを、私はベルベルオムレツを注文しました。
ベルベルオムレツは野菜を卵で包んでケチャップで味付けしたような感じ。
結構量が多くて友人に少し食べてもらいました。
でもおいしかったですよ!久しぶりにフライドポテトも食べて元気でた!
ただやっぱりこっちの米はパサパサしてて日本の米を食べたくなる・・・
テラスで食べたんだけどあまり景色はよくなかったw
上から下を撮影。こんな感じでいろいろなもの売ってますよ。
お腹を満たしてもう一度迷宮へ。
時間がまだあるのでブー・イナニア・マドラサへ向かいます。
行きとは別の大通りから入りましたが、こっちは服とか靴などの生活物資が並んでます。
行きのときは食べ物などを多く売ってました。
こういう個人商店が多いこと多いこと。風情があっていいですね~
ここがブー・イナニア・マドラサ。
細かいモザイク彫刻が施されていて綺麗です。
ただこじんまりしているので迫力とはないなあ。
そこまで見学する時間もかからないので、休憩がてら行くといいかも。
モロッコではモザイク彫刻を見る機会が多いので飽きるかも…。
そのあとは時間もいい感じになってきたので旧市街か出ました。
タクシーを拾い、フェズを見下ろせるマリーン朝の墓地へ。
結構な坂上にあるのでタクシーで行くことをお勧めします。
ここは夕日を見るのにちょうどいいポイントらしくてきれいみたいだけど、
残念ながら普通の時間に来てしまった。けど十分きれいでした。
フェズの旧市街を一望でき、
あれだけ彷徨って客引きに悩まされた町もここからみると静かなもんです。
落ち着いてみるのをお勧めしたいですが、私は時間がなかったのですぐに移動しました。
こっちは新しい墓地らしく白く塗られたお墓が並んでいます。
ここも夕日の時間帯は赤く染まって綺麗みたいですが今はなんともないですね。
というかこれ勝手に入っていいんだろうか?w
予想外に普通の墓地だったのでアレ??ってなりました。
バスの時間が迫っていたのでタクシーを探していたら、
ちょうど墓地からでたときにタクシーをみつけたので、
そのまま拾ってCTMバスターミナルへ。意外に早く着いたなあ!セーフ!
ちなみ市内を移動する程度であればプチタクシーが便利です。
写真のように赤色に塗られたタクシーがプチタクシー。たくさん走ってます。
ちなみにメーターはここにあります。
メーター制じゃない場合は交渉しないといけないので面倒。
メーターならフェズ新市街から旧市街に行っても12DHくらいなので激安!
なので頑張ってメーター使うように言いましょう。
CTMバスターミナルに入るときに日本人から、
シャウエンへのバスは満員だから買えないみたいだよ、って教えてもらいましたが、
もう購入済みなのでセーフ。やっぱり夕方の便は人気なのかな。
そして荷物をやっと預かってもらえた。
でも荷物料5DHを払うときに大きめの紙幣を出したら、
お釣りがないらしくて崩してこいって言われた。
しょうがないから走ってジュースを買って崩して渡したけど、まじか~・・・。
しかも待合室で待ってたらもうバスがきてたらしくて
バンバンバンバン!!
待合室の窓ガラスを叩かれて呼ばれた。凄い音だったよ~?
う、うーん、こっちが悪いとはいえちょっと横暴じゃないか~??
重い荷物を背負って一日歩いたのでクタクタだったのですっごくムカついちゃったよ。
まあちゃんと探してくれたのでそこらへんはシッカリしてると思うべきか。
たぶんスープラトゥールなら出発しちゃってたと思うな。
4時間ほどバスの旅。
北へ北へ進んでいくのでだんだん緑が多くなってきた。
景色も広大。雰囲気としては緑がハゲた美瑛・富良野って感じかな~。きれいでしたよ。
そして満員だと聞いたバスはガッラガラでした。
あれ~??と思う僕を乗せてバスはシャウエンへと進んでいくのでした。
続き
モロッコ情報コーナー
メルズーガ
タクシー乗り場の前にあるカフェでWi-Fiが使えます。
コーラ三本くらいで三時間くらい居ましたが何も言われなかったので、
いい時間つぶしができると思います。
フェズ
歩き方にCTMで荷物を預かってくれるとあるが実際は30分前でないと預かってくれない。
泊まらないなら、どこかのカフェやホテルにお金を払って荷物を置くのがいいと思う。
旧市街は時間があるなら自力で歩いてもいいだろうけど、
時間があまりない人はガイドを使ってもいいと思う。
正規のガイドはフェズ全体を案内してくれて200DH~400DHくらい。
旧市街のみの謎ガイドならチップとして10DHから20DHくらいです。
ファティマの手などのキーホルダーは、5DHくらいで売っているので
フェズで買うのがおすすめです。ほかの都市だともっと高かった。
またタクシーは赤色のプチタクシーを使うのがよいと思う。
声をかけてくるタクシーはふっかけてくるので、地元の人降りた直後のタクシーを捕まえるのがおススメ。
ほぼ確実にメーターで走ってくれる。フェズ内であればだいたい15DHくらいで移動可能。